ネットワーク装置にSNMPが到達しない際の確認事項
オンプレミスポーラーはSNMPを使用して、監視対象装置のパフォーマンスメトリックを収集します。
オンプレミスポーラーから監視対象装置にSNMP通信を行えているか確認する方法は次のとおりです。
- Site24x7 MIBブラウザーの使用
- オンプレミスポーラーインストールサーバーのMIBブラウザーの使用
- コマンドラインツール
Site24x7 MIBブラウザーを使用した確認
- Site24x7にログインします。
- [ネットワーク]→[装置テンプレート]に移動します。
- 対象の装置テンプレートのアクション列にあるアイコンをクリックします。
- [テーブル表示の作成]をクリックし、MIBドロップダウンから[ RFC-1213 MIB]を選択します。
- 画面左側から対象のメトリックを選択し、右上の[テスト]をクリックします。
- 表示されたポップアップで、[監視名]または[IPアドレス]を選択します。
- [監視名]を選択した場合、次の情報を入力します。
a. 監視名:ドロップダウンから対象の監視を選択
b. 認証情報名:ドロップダウンからSNMP認証情報を選択 - [IPアドレス]を選択した場合、次の情報を入力
a. IPアドレス:対象のIPアドレスを入力
b. オンプレミスポーラー:SNMP通信を行うオンプレミスポーラーを選択
c認証情報名:ドロップダウンからSNMP認証情報を選択 - [テスト]をクリックし、結果を確認します。
- テストに成功すると、SNMP OIDが表示されます。
オンプレミスポーラーインストールサーバーのMIBブラウザーを使用した確認
- オンプレミスポーラーインストールサーバーで、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- フォルダー「./Site24x7OnPremisePoller/Networkplus/bin」に移動します。
- 次のファイルを実行します。
Windows:MibBrowser.bat
Linux:MibBrowser.sh - SNMPバージョンに基づいて、認証情報を設定します。
SNMP v1:ホスト、ポート、SNMPコミュニティを指定
SNMP v2:[Edit]→[Settings]でSNMPバージョンを変更し、ホスト、ポート、SNMPコミュニティを指定
SNMP v3:[Edit]→[Settings]でSNMPバージョンを変更し、ホスト、ポート、ユーザー名、認証情報を指定
- RFC1213-MIBで、org.dod.internet.mgmt.mib-2.system.sysObjectIDに移動、またはObject ID項目に[.1.3.6.1.2.1.1.2.]を指定します。
- [Get SNMP](メニューバーの左から7番目のアイコン)をクリックします。
- 出力結果を確認します。
タイムアウトが発生した場合、次の項目を確認してください。
- ホスト名、ポート、SNMPコミュニティが正確に指定されているか
- SNMP接続がファイアウォールでブロックされていないか
- 対象装置と同一ネットワークに、オンプレミスポーラーが存在するか
コマンドラインツールを使用した確認
MIBブラウザーでの確認に失敗した場合、SNMPコマンドラインツールを使用してSNMP通信の確認を行ってください。
次のパッケージをインストールします。
Fedora/Centos:yum install net-snmp-utils
Ubuntu:apt-get install snmp
- 次のコマンドを実行します。
SNMP v1/v2c:
> snmpwalk -v [1/2c] -c <Read_Community> <IP_Address>
例:snmpwalk -v 1 -c public 10.10.10.1
SNMP v3:
> snmpwalk -v3 -l (noAuthNoPriv | authNoPriv | authPriv) -u (username) [-a (MD5 | SHA)] [-A (authphrase)] [-x DES] [-X (privaphrase)] (ipaddress)[:(dest_port)]
例:snmpwalk -v3 -u testuser -A ‘password@123’ -l authNoPriv -a MD5 10.10.10.1:161
SNMPポートがデフォルトの161でない場合、コマンドで正確なポートを「IPアドレス:ポート」形式で指定してください。
例:10.10.10.1:601