ISPレイテンシー監視の紹介

ISPレイテンシー監視の紹介

本ナレッジではISPレイテンシー監視の内容や、機能面で類似している「Webサイト監視」との比較について紹介します。

目次:


〇ISPレイテンシー監視の概要

Site24x7の インターネットサービス監視 各ロケーション から様々なISP(インターネットサービスプロバイダ)が提供する中間ネットワークを介して行われます。
ISPレイテンシー監視で、各ロケーションから監視対象までの中間ネットワークで発生した通信の遅延、ジッタ―、ホップ数などのメトリックを監視できます。

・ISPレイテンシー監視画面


〇設定方法

1. Site24x7にログイン後、[Web] →  ISPレイテンシー右横の["+"ボタン] をクリック
2. 次の情報(必須項目)を入力
      ・ 表示名: 監視の名前です
      ・ プロトコル、ホスト、ポート: プロトコル、ホスト名、ポートを指定します
      ・ 監視ロケーション: 監視対象に対してポーリングを行うロケーションです
      ・ チェック間隔: 監視対象に対してポーリングを行う頻度です
      ・ しきい値と可用性: しきい値を指定します
通知プロファイル ユーザーアラートグループ については各リンクをご確認ください
3. [保存]をクリック

上記手順によりISPレイテンシー監視の追加が完了します。

〇監視画面

監視の追加完了後、[サマリー]タブでは レイテンシー ジッタ― ホップ数 といったメトリックデータに加え、次のデータを参照できます。

・全パスのレイテンシー


・最近のネットワークパス分析


〇ユースケース

Webサイト監視 を用いて、あるWebページを監視しているとします。
ダウンや応答時間超過に関するアラートが発生し、自環境に不具合等が見受けられない場合に、ISPレイテンシー監視を使用して中間ネットワークの状況を把握します。
監視画面を参照する流れとしての1ケースを紹介します。

ダウンアラート:
1. [Web] → [ISPレイテンシー] → [監視名]の順にクリック
2. 「全パスのレイテンシー」欄で、ダウンが検知されたロケーションの[トレースルートの表示]をクリック

3. 移動した[Traceroute]タブ内の表で実際にどのホップで通信が途切れているかを確認

4. [サマリー]タブに移動し、通信が途切れているホップにカーソルを合わせて「AS番号」や「AS名」を取得

上記により、実際にどの中間ネットワークで障害が起こっているかを把握することができます。

トラブル(応答時間超過)アラート:
1. ISPレイテンシー監視画面に移動
2. 「最近のネットワークパス分析」欄にある表示編集ガジェットの「ハイライトパス」でアラートが発生したロケーション(例:パリ)を選択

ハイライトパスの選択により、指定したロケーションからの監視パスのみがハイライトされます

3. 「ネットワーク遅延をハイライト」を変更し、ネットワーク遅延の大きい通信を特定


〇Webサイト監視との比較

Site24x7で多くのユーザーに利用されているWebサイト監視と、ISPレイテンシー監視の比較表は次のとおりです。
Webサイト ISPレイテンシー
中間ネットワーク経路の監視 なし あり
ライセンス ベーシック監視 アドバンス監視
最短チェック間隔 30秒 5分
ログレポート記載情報 ロケーション、HTTPステータスコード、ステータス、
応答時間内訳(ミリ秒)、解決先IP、
ステータス変更理由
ロケーション、ステータス、
レイテンシー(ミリ秒)、ジッタ―(ミリ秒)、
ステータス変更理由