1つのアカウントで監視しているサーバー監視を、他のMSPカスタマーアカウントを移行する方法
ユースケース:
通常のSite24x7アカウントで複数のカスタマーのサーバー監視をしていて、MSPプランへの移行を計画しています。そのMSPがサーバー監視をMSPアカウント 'カスタマーアカウント' へ移行を行いたいとします。
サーバー監視の履歴データと現在の表示名は移行されません。この記事はサーバー上のサーバー監視エージェントをアンインストールまたは再インストールせずにすむことを意図したものであり、既存のインストールを新規のアカウントにつなげる内容です。サーバーは新しいMSPカスタマーアカウント配下で新規監視として追加されます。そのため、過去のデータは引き継がれず閲覧できなくなります。 このサーバー監視の移行により、移行元のサーバー監視はダウン判定となり、監視が行えなくなります。
ソリューション:
Site24x7ではサーバー数に関わらずアカウントには1つのデバイスキーがあります。そのため特定のMSPカスタマーを指すサーバーエージェントを変更するには、エージェント設定に変更が必要です。
カスタマーアカウントで、[管理] -> [開発者] -> [デバイスキー]と移動してカスタマーアカウントのデバイスキーを確認できます。監視を移行したいアカウントのデバイスキーをメモします。
Windowsサーバー:
- レジストリエディター (regedit) を開きます
- パス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent > CustomerID に移動します。"値のデータ" でMSPカスタマーアカウントのデバイスキーを入力します。OKをクリックします
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent\Monitoring > IsFirstStart に移動します。"値のデータ" を TRUE に変更します
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent\Monitoring > MonitoringAgentKey に移動します。"値のデータ" を SITE24X7 に変更します
- エージェントサービスを再起動します
Windowsエージェントバージョン20.0.2以上の場合の手順:
- レジストリエディター (regedit)を開きます
- パス"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent"に移動し、"DeviceKey#"および"DeviceKey"を削除します
- "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent"で、新規にCustomerIDという名前の文字列値を作成し、その"値のデータ"にMSP顧客のデバイスキーを入力します
- "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent\Monitoring > IsFirstStart"に移動し、"値のデータ"をTRUEに変更します
- "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ManageEngine\Site24x7WindowsAgent\Monitoring > MonitoringAgentKey"に移動し、"値のデータ"をSITE24X7に変更します
- エージェントを再起動します
Linuxサーバー:
Linuxサーバーについては、rootuser または sudo 権限のある user のみが次の手順を実行できます
- /opt/site24x7/monagent/conf/monagent.cfg ファイルを開きます
- 次の変更を行います:
customer_id MSPカスタマーを指すデバイスキーを入力
agent_key = 0
agent_unique_id = 0 - エージェントを再起動します
/etc/init.d/site24x7monagent restart
Linuxエージェントバージョン18.1.0以上の場合の手順:
- ファイル"/opt/site24x7/monagent/conf/monagent.cfg"を開きます
- 次の変更を行います
"encrypted_customer_id"を”customer_id"に変更し、customer_idにカスタマーアカウントのデバイスキーを入力し、更新します
agent_key = 0
agent_unique_id = 0 - エージェントを再起動します
/etc/init.d/site24x7monagent restart
マッピングが完了すると、MSPは古いアカウントからサーバー監視をサスペンド/削除できます。履歴データを保持したい場合、移行前のアカウントで監視をサスペンドすることを推奨します